ロンドンの広場で声をかけられて振り向くと。
声の主は赤目の海賊だった。
周囲にはZophyをはじめ他にも札付きの賞金首が集まっている。
ただでさえ恐ろしい彼らだが、揃いの軍服を着ていてさらに迫力がある。
カッコイイな制服。
「見てるぜ、航海日誌。いつも楽しませてもらってる、ありがとう」
まさかイングランド人の読者がいるとは思わなかった。
「航海日誌に国籍なんて関係ないさ!」
Routeの言葉は正しいのだが、今までイングランドとほとんど縁がなかったので、彼らに知られていること自体が不思議な感覚だ。
でも、この頃私は航海日誌を続けるか悩んでいたので、彼の一言は大きな励みになった。
改めてここでRoute氏にお礼を述べたい、本当にありがとう。
この日をきっかけに航海日誌を再び書き始めることになったのだが、遅れに遅れている航海日誌が、ようやくこの日に追いついたというわけだ。
まぁ、その間に同じだけ現実時間が先に進んでしまったので、実際にはさっぱり追いついていないのだが。
航海日誌をめくる