2012年05月17日

その127:Forget-me-not

ベッドの中で夢の世界に旅していた私は、窓の外から聞こえてくる朝早い人々の行き交う物音や話し声で目を覚ました。
「なんて騒々しい……そうか、そういえばここはリスボンだったな」
いつの間にか私は、マデイラの農場の静かな朝にすっかり慣れきってしまっていたようだ。
この調子だと、しばらくはこんな寝起きが続くのだろうか。

部屋を出たとたん、廊下を漂ってくる食欲をそそる匂いに、空っぽの胃袋が悲鳴を上げる。
これはたまらん。
「マスター、おはよう。腹が減って死にそうだ。いつものラム酒と鶏肉のパエリアを頼む」
「空腹時にラム酒は回るぜ、シェリー酒にしておいたらどうだ」
「そういえばシェリー酒はあまり飲んでないな。よしマスター、そいつを頼む」

「マスター、うまかったぜ」
食事を終えた私が礼を言って出ようとすると、親父さんが突然切り出した。

「最高のレッドパイン材? 製材職人あたりが知ってそうな話だな」
……親父さん、何の話だ?

「アンタ、失踪前に仕事の調査を俺に頼んだだろ、何ヶ月待たせるつもりだ」
呆れを含んだマスターの口調に、恐る恐るクエスト履歴を見ると……。
「……まだ依頼人待ってる……かな?」
「俺が知るかよ。とりあえず依頼人のところか、行きにくいならギルドに顔を出しておくんだな」
いくら無期限とはいえ5ヶ月も放置した私は最長記録なのではないだろうか。

航海日誌をめくる
posted by すぽきゅん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラモンの航海日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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