生きてました、KOEIありがとう!(今はTECMOと合併してKTなんだっけ?)
正直なところ、キャラクターロストを覚悟していた。
嬉しいはずが複雑な心境なのは、ロスト前提で考えていた記事が書けなくなったからだろうか。
我ながら状況を逆手に取った面白い記事が見えていたので、少し残念。
何はともあれ、療養していた宿屋を出て、一回の酒場に下りた私。
「マスター、快気祝いだ、一番上等な酒をくれ!」
「ペラペーラ、ペラ?」
うーむ、話にならんな。まずはオランダ語を覚えないと。
私は酒場を飛び出した。
街中へ出た私の目に飛び込んできたのは、無数の人々が行き交う姿だった。耳には喧騒が聞こえ、海の匂いが鼻を突く。
そうだ、忘れていた、この感覚。これが港町の活気だ。
久しぶりの港町に私の五感は刺激され、研ぎ澄まされていくのが自分でもわかる。
ところで、アムステルダムに来る前、アントワープに寄港したときから、私は見慣れないレンガの建物のある部分に疑問を持っていた。
謎の板状の突起物。これはいったいなんだろうか。
すべての建物にあるわけではないらしい。よく見ると大きなフックのようなものが板の下に備え付けられている。
オランダ人は背が高いので、店の看板はあれくらい高くないと困るのか?
その謎の答えがこの街にあった。
運河を挟んで正面に見えた建物を見て、わかった。
正解は荷物を上階に直接運び入れるための起重機(クレーン)だった。
最初は屋外から人力で引っ張って荷物を吊り上げるのかと思ったが、この日誌を書く段になって改めてスクリーンショットをよく見ると、最上階、起重機のフックの近くに一つだけ窓があることに気がついた。
ふむ…。
この最上階の窓から屋根裏部屋の中にロープを引き込み、船の操舵輪のように取っ手がたくさん生えた大きなリールを数人で回してロープを巻き取る、といったところか。
単なる推測だが、どうだ、いい線いってるんじゃないか?
街中を歩いていると、道具屋が目に止まった。
前回別れ際にソフィヤさんからいただいた、「ゲルマン語メモ」の出番だな。
ソフィヤさんはこれを2枚くれた。1枚は試しに使い勝手を知るために、もう1枚を実際にオランダ語を学ぶために使えということだろう。相変わらず絶妙な気の配り方だ。
メモを片手に品揃えを確認した私は、道具屋を立ち去って近くの市民にも話しかけた。
「ぺらペーら、ハッハーン!」
!? メモの効果時間みじかっっっ!
てっきり同じ港に滞在中はずっと効果があるものと思っていたよ。
まいったな、これじゃあ残り一枚を誰に使えばいいかわからないぞ…、困ったな。
私は一度酒場に戻ることにした。
酒場に戻ると、どこかで見たような名前の女性がいた。
事情を説明すると「通訳ですか、いいですよ」と快い返事をいただけた。
「オランダ語を教えてくれる人がどこにいるのか、わかりますか?」
なるべく彼女に迷惑をかけないよう、最優先でオランダ語を覚えるつもりだった。
が、彼女の答えに私は凍りついた。
「じゃあ調べてきますね」
やはりそうなってしまうのか!?
そりゃあゲーム外の情報を利用したほうが効率はいいと思うけど、それじゃあ何のために話しかけたのかわからないじゃないか!
「そこまでしていただかなても、一緒に街中を歩き回ってくだされば…」
と、出鼻から挫かれた私もがんばったのだが、黙殺された。
「見つかりました、ロンドンのシェークスピア氏が教えてくれるようです」
……ロンドン?
待て、私はオランダ語を学びにアムステルダムに来たんだぞ!?
なんで本場で教えてもらえず、海を渡った英語圏で学ばなきゃいけないんだよ!!
いや、オランダ語が必要なオランダ語圏内で学べても意味がない、というゲーム的な事情はわかるのだが、「オランダ語を学びたいな」と思ったら、まずオランダに行くのがごく自然な発想だと思わないか?
ゲーム的な選択肢を否定はしないけど、リアリティを意識した選択肢も残しておかないと、プレイヤーの発想もどんどんゲーム的なものに狭められていってしまうぜ?
そうは言っても教師がいないものは仕方ない。
私はあてなさんと二人、ロンドンへ旅立った。
やってきたぜ霧の都ロンドン!
朝霧の向こうからやってくるのはトレンチコートに身を包んだ探偵ホームズか切り裂きジャックか、まさにハードボイルドな魔界都市!
ロンドンを発見しました!
現在、ロンドンでは日本文化がトレンドとなっているようです
NOOOOOOOOO!!!!!
もしや着物を着た金髪美女や青い瞳の鎧武者が闊歩しているのだろうか。
私の知らない間に、霧の都ロンドンはモネの世界になってしまったというのか。
「なんであてなさんのうなじを撮影してるんだろう?」と自分でも首をひねった一枚。
よく考えたら、撮りたかったのはイギリスの代名詞、灰色の空だった。
同じ北海でも、オランダとはまた雰囲気が違うな。街もうっすらと霧がかかっているように見えるし、空もどんよりとした灰色。こんなところに三日もいたら心臓からキノコが生えてきそうだ。
シェークスピア邸に到着。
あてなさんが私の言葉をシェークスピア氏に通訳する。
さすがに身体言語による通訳は無理だったらしい。そりゃそうだよな。
ここで2枚目の翻訳メモが活躍、オランダ語を修得できた。
それにしてもあてなさんは歩くのが早い。
やはり本当は忙しかったのではないか。
あまり口数が多くない人だからか、余計に想像も膨らんでしまう。
そんな状況への対応に手を取られて、せっかくtorikichiさんやじーなさんがテレパシーを送ってくれたというのに返事をする余裕がなかった。
torikichi >>>やほぉおおお
torikichi >>>いったい、どこの女の子と今度は組んでいるのっ
なんで女性と組んでることまでわかるんだよ!!
ラモンくんだから、としか言いようがないよね
やっぱりデートで忙しかったのかぁ。