2011年05月29日

その71:戴冠石の謎

「ラモン、実入りの良い仕事があるんだが、やってみる気はないか?」
数日前、アムステルダムの冒険者ギルドで声をかけられた私は、金貨5万枚という高額の報酬に誘われて、ここロンドンに来ていた。

「代々イングランド王の即位の儀式で使われる『戴冠石』が実は偽物で、本物は別にあるらしい」
本当にそんな話があるのかも疑わしいような突拍子もない噂だが、もし事実ならイングランド王室を揺るがす一大スキャンダルになりかねない。
なるほど、報酬の高さは危険手当込みってことか。


この手の噂話に詳しいのは酒場のマスターに違いない。
ロンドンに着いた私はまっすぐ酒場へ向かった。





「戴冠石ならウェストミンスター寺院にあるっていうぜ」
読みどおり、酒場の親父から情報を得た私。
ふっ、冒険者ならこの程度は朝飯前だ。

こういうことは関係者に直接尋ねるのが手っ取り早い。
冴え渡る冒険者としての直感に従って、私はイングランドの王宮へと向かった。

イングランド王宮

リスボンの王宮に勝るとも劣らない、豪華絢爛なイングランドの王宮。

レスター(左)、サセックス(右)

応対してくれたのはレスター、サセックスの両伯爵。
向かって右のサセックス伯爵は、身分の低い私を軽蔑している様子が言葉や態度の端々からにじみ出ている。
「私は忙しい、出直してまいれ」とは言うが、いつ行っても取り合ってもらえなさそう。
感じの悪いおっさんだ。

気を取り直して、向かって左のレスター伯爵に話しかける。
「何のご用かな? 私に重要な話があるとか」
こちらの伯爵様は、急な訪問にも真摯に応対してくれる(少なくとも表面的には)。
いい人だな、例の話は彼に打ち明けよう。

「そちらの国宝である戴冠石が、実は偽物だと聞いたのですが」
一瞬の沈黙。

「この無礼者をひっとらえよ、Guard!!(衛兵!)」

デスヨネー

失礼しましたっ!

脱兎のごとく王宮から逃げ出した私は、教会で詳しい話を聞くことにした。
ところが教会にいた人々は司教を含めて何も教えてくれない。
おかしいな、ウェストミンスター寺院にあるはずじゃないのか?



酒場のマスターが「戴冠石はスコットランドから無理やり奪ってきたらしい」とも言っていたことを思い出した私は、衛兵の目をかいくぐって船に飛び乗り、エディンバラに到着した。
住人全員に戴冠石について聞き込みをしたのだが、誰一人として話してくれない。
最後の手段として、できれば頼りたくなかった酒場のマスターに相談しても、世間話しかしてくれない。
まだロンドンでやり残したことがあったのか?

再びロンドンへ戻った私だが、さすがに全NPCを当たるのは面倒なので酒場に直行。
「戴冠石について? ウェストミンスター寺院にあるんだから、そこで聞けよ」
アンタそれでも冒険者か、とでも言いたげなマスターの視線。
教会なら真っ先に行ったさ、それでもわからなかったから恥を忍んで聞いてるんじゃないか。
と地図に目を落とした私は、あることに気がついた。
教会、二つあったんですね、あははは。
笑うしかなかった。

同情はやめてくれ

「社交を身につけてる方って、頼りがいがありますね」
酒場の看板娘、アンジェラもこう言って慰めてくれる。


教会が二つあるなら名前で区別してほしいよな、聖○○教会とか、立派な正式名称があるはずだろ?
邸宅に表札がなかったらと考えてみてくれ。
マルセイユなんて町の反対側に二つの教会があるから、確率50%で外すと走るのに結構疲れるんだよ。


街中にあるもう一つの教会(ウェストミンスター寺院?)に行き、やっと情報を手に入れた。
それによると戴冠石には「スクーンの石」という名前があり、スコットランドから贈られたものだから、偽物であるはずがない、そうだ。

*ガサゴソ*
私は唐突に、探索スキルで辺りを調べ始めた。
特に変わったことは見つかりませんでした
「あの、いったいなにを……?」
教会の牧師が訝しげに見るので、私は答えた。
「戴冠石付きの椅子はどこかなぁ、と」


教会からつまみ出された私。
ちぇっ、この教会にあるっていうから見たかっただけなのに。
『スクーンの石』を発見しました!
とか言われるかもしれないじゃないか。
posted by すぽきゅん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラモンの航海日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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