2011年07月10日

その82:頑固者の親父

この日、アムステルダムの海事ギルドはちょっとした騒ぎになっていた。
なんでも船員の反乱で船が乗っ取られるという事件が起きたらしい。
ほうほう、そういうことならこの私、名提督ラモンの出番だな。
こう見えても人心掌握には定評がある。
酒場のマスターから「あんた船員から慕われてるようだな」と言われているのだ。

しかしギルドマスターは心配そうな顔だ。
「アンタ軍人としての訓練は受けてないだろ、大丈夫か?」
たしかに砲術スキルが必要スキルとして書かれているが、心配はいらない。
会計や操帆と同じでスキルがなくても弾は撃てるからな。
それに船を奪い返すなら砲撃戦より白兵戦のほうがいいだろ?

……砲術スキルが要求されているということは、運が良ければ海事転職状が。
下心丸出しで私は依頼人のところへ向かった。





依頼人である交易所の店主に会って話を聞く。
「反乱が起きたのは私の知人の船なんだ。船長はプリマスで救助されたそうだから、詳しい話は現地で聞いてくれ」
船は拿捕したほうがいいのかな、それとも沈めてしまっていいのか。

プリマスに行くと、船長を救助したのは造船所の親父らしい。
「船長が海に落とされたのが見えたからな」
「やるな親父さん。で、その船はどこに行ったんだ? 世の中の厳しさを教えてやらにゃならん」
私がそう言うと、造船所の親父は値踏みするような目でこちらを見た。
「うーむ、未熟なやつに教えても犠牲を増やすだけだしなぁ……」
そう言ったきり、親父はむっつり黙り込んでしまった。

うむうむ、親父の言うとおりだ。
だからここは未熟者ではなく、実戦経験豊富なラモン提督に任せてくれたまえ。
しかし親父は黙ったまま。

これはいったいどういうことだ。
未熟者ではないと証明しろってことか。
街の名士から委任状でも取り付けてくればいいんだろうか?
そう思った私は町中を駆け回って口添えを頼み込んだのだが・・・。
「造船所の親父に口添えしてくれって? いやそれ無理だから。プリマス一の頑固親父だぜ」
誰に頼んでも断られてしまった。
むむむ、困ったな。

もしかして、船を買えって言いたかったのか?
「お前のような未熟者がやっていくには、いい船を選ばないとな」
おお、繋がった、そうだったのか!!
ああ見えて商売人だったとは、一本取られたぜ。やるな親父。

「親父さん、また来たぜ」
「何か用かい?」
「船を買ったら認めてくれるんだな?」
情報を理解するためには砲術スキルが足りません

まさかこんなところで必要スキルの壁に当たるとは思わなかった……。
スキルがなくても大砲は撃てるというのに、やはりその道の専門家でないと信用されないのか。
posted by すぽきゅん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラモンの航海日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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