2011年10月29日

その113:赤毛のルーシー

すっかり忘れていたのだが、前回ジェノヴァに行った真の目的はチーズオムレツを売るためだった。
珍しく予定を決めてログインした私を待っていたのは、ソフィヤのテレパシーだった。

「多分マルセイユの街、軍人さんで溢れ返ってると思いますよ」
あたりを見渡したが、ここマルセイユは元々人通りも多く活気のある街。
特別いつもと違う光景はなかった。
「何か事件ですか?」
わからなかったので尋ねてみると、
「ポルトガル海軍がジェノヴァに攻撃を仕掛けました。イスパニアと戦争です」
なんということだ。
トラジェット侯爵夫人をめぐる争いは、武力衝突に至るほど激しいのか。
知らなかったぜ……。





ジェノヴァ陥落

ソフィヤに言われて西地中海の地図を見ると、ジェノヴァをはじめ地図のおよそ東半分、モンペリエ―アルジェ以東のほとんどの都市に陥落の二文字が躍っていた。
無事なのはフランスの本拠地マルセイユと、いつの間に奪い取ったのかフランスの同盟港になっているカルヴィだけだ。
イスパニアとオスマン帝国の同盟港すべてとオスマン帝国の領地アルジェが陥落した陰で、フランスの領地モンペリエもこっそり陥落していた。

地図を見た私は、あまりにも戦域が広範囲に及んでいることに衝撃を受けた。
先日の対英戦争では、英仏海峡を挟んだカレーとプリマスの攻防だったはず。
しかしソフィヤの話によると、先日の対英戦争でもブリテン島の全土と英仏海峡の大陸側が戦場になっていたそうだ。
ただそのときはイングランドの防衛が完璧に成功し、攻撃側がこの海域に持つ港もカレーのみだったため、結果的にカレー1港が陥落したに留まっただけだという。
なるほど、納得できた。

それにしても、ポルトガルが優勢だなんてにわかには信じられない。
数は多く資金力もあるが、有事の際は一枚岩になれずに敗北する、典型的な敵役ポジションだと思っていたのに。
前回の対英戦争での鮮やかな負けっぷりを見たせいか、母国ポルトガルに対する私の認識は、冗談抜きでこのようなものだった。

ソフィヤ曰く「先日の対英戦争は別にして、対イスパニア戦争ではポルトガルがほぼ圧倒してますし、むしろ強国です」とのこと。

最後にソフィヤは今後の見通しについて、こうまとめた。
「今回はイスパニアの同盟港が全部落とされたので、ポルトガルとフランス、今回傍観者だったヴェネツィアが、ケーキのとりわけよろしく地図を塗り替えるんじゃないかなーと予想してます」
地図をケーキにたとえた例といえば、『国王たちのケーキ』で有名なポーランド分割。
こういうときにさらっと比喩として出てくるあたりに、彼女の知性が光る。




そもそもチーズオムレツをジェノヴァに売りに来るきっかけは、9月7日のことだった。
北海で上手く材料が揃ったのでチーズオムレツを大量に作ったまではよかったが、買い取ってくれる港が見つからずに困っていた私は、ロンドンの酒場で隣同士になった航海者に相談することにした。
「チーズオムレツを買い取ってもらえる港を知りませんか?」
「ジェノヴァかな」
即答だった。
ジェノヴァ、ナポリ、ピサで買い取ってもらえるらしい。
近場で材料が揃ったので勢いに任せて考えずに作ったが、イタリア料理だったのか。
私はため息混じりに呟いた。
「ジェノヴァか……、遠いなぁ」
まぁ、落ち込んでいても始まらない。行き先がわかったのだから、あとは行くだけだ。

「ありがとうございます。親父、代金は置いていくぜ」
急いで出て行こうとする私を、その航海者が引き止めた。
「えっと、単価が安めだから、道具屋売りとさほど差は出ないかと」
・・・?
理解できずに戸惑う私。
「道具屋で売値を見て、納得できなければジェノヴァ、でいいのでは?」
……もしかして、料理って道具屋でも買い取ってもらえる、とか?
こくり。少女は頷いた。

衝撃の事実が明らかになった瞬間、私は思わずカウンターに突っ伏した。
今までの私の苦労はいったいなんだったのか。


衝撃の新事実が明かされる!

ロンドンの酒場で出会った少女、ルーシー・モンゴメリ。
もしかして出身地はプリンスエドワード島ですか?

酒場を出た私は、その足で向かった商業地区でValに会い、またすぐこの酒場に戻ってくることになるのだが、以後の話は9月7日の日記に続く。
実はそちらの日記のスクリーンショットには、彼女が写っていたりする。




私がチーズオムレツを売るためにジェノヴァへ入港すると、港町は殺気立った軍人たちの集会所と化していた。
「イスパニアとネーデルラントのみなさーん、私はスパイじゃアリマセンヨー」
と言いながら銀行前を横切る。
「おい、ちょっと待てやニイチャン」
!?
恐る恐る振り向くと。
「オスマンもおるでよ」
緑色の旗を自慢げに掲げる男、Bカップ。
ふぅ、寿命が縮まったぜ。
名前のセンスはどうかと思うが、いきなり私に決闘を挑まなかったあたりは紳士なようだ。
もしかしてこれが変態紳士という存在だろうか?

変態紳士(仮)に別れを告げてジェノヴァの酒場で販売員に売値を確認すると、一食299Dだった。
ちなみにマルセイユの道具屋で調べた売値は111Dだったので、酒場のほうが高く買ってくれることがわかった。



ちょうちんブルマー

ジェノヴァの道具屋で見つけたダブレット。
出航所の役人でお馴染みのちょうちんブルマーです。
マントを付け加えてくれたべーやんに感謝。




秘密の古物商

マルセイユの港には、秘密の古物商と名乗る男がいた。
以前はいなかったと思うのだが……。
何度話しかけても「俺が欲しいものを誰も持っていないなぁ…」としか言わず、何が欲しいかも一切口に出さない。
怪しい。
堂々と言えないような物を取り扱っているに違いない。
posted by すぽきゅん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラモンの航海日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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