2011年11月23日

その123:僕にその手を汚せというのか

「ラモン・ロドリゲスよ。陛下はそなたに八等勲爵士を授与すると仰せである。謹んでお受けするように」
「はは〜っ、ありがたき幸せ〜」
11ヶ月かかってやっと八等か、先は長いな。

新たな爵位を与えられて王宮を退出すると、べーやんが待ち構えていた。
彼女は極上の笑顔で言った。
「海賊やりませんか?」

出し抜けにとんでもないことを言う女だ。

なんでも、アーニャは英国政府の指示で、べーやんはレシピ目当てと利害が一致したことから、二人は共同で他国の船を襲う計画を立てているらしい。
成功のためにはが多いほうがいいということで、私に白羽の矢を立てたのだとか。

正直なところ、二人からレベルではるかに劣る私が戦闘で役に立てるとは到底思えないのだが……。
「死ななければOK、ってか最終的には死んでくれた方が(げふんげふん)

それは口封じと呼びませんか。





真面目に勧誘するつもりないだろ、とツッコミを入れたくなるような私掠船の話は、もう一人の発案者が来るまで実行に移せないので、その間に私とべーやんはポルトガル海軍の要請でラスパルマス沖へ謎の私掠艦隊(の分艦隊)の討伐に赴いた。

その帰り道、マデイラに寄港した私は、ある建物に注目した。
表札には『ポルトガル王立商館』と書かれている。
こんな建物、今まであったっけ??
何度も立ち寄っているのに、この建物の存在に気がつかなかったとは。
王立商館……こんな建物あったっけ?




「ラモン閣下、面会を求めている者がおります」
「ふむ、通しなさい。……私に何のご用かな?」
「領主の交代を……。引退しなければ奥に潜ませてある兵士に合図を送ります」
クーデター発生!
クーデター発生の瞬間。

「わ、わかった。私も平和な余生を過ごしたいと思っていたところなんだ」
あっさり脅しに屈した領主ラモンを見て、べーやんは口惜しげに言った。
「最後に『兵士に殺されるか民衆に殺されるかの二択ですけどね (ΦωΦ)フフフ…』があったのに」
酷い二択だ、平和な余生の選択は?
「あるわけないw」
あんまりだと思います。



アーニャが来るまでにはまだ時間があったので、べーやんと一度別行動することになった私は、JPを犯罪仲間に引き込むべくテレパシーを送った。
すると、今しがたジャマイカに向けて出航したばかりだというのに、戻ってきてくれるという。
カリブでのんびり過ごしたかったろうに、いいやつだ。

JPの声が低くなった。
「むむ、船が進まない……」
大西洋の真ん中で逆風に遮られて立ち往生してしまったらしい。
急ぎ救援に向かおうと提案する私を、JPが慌てて止める。
「さすがに大西洋の真ん中で落ち合うのは難しい気が」
「ううむ、二重遭難の恐れがあるな……いや、それも面白いか」
「たしかに面白いが」
「よし、じゃあこれから行くよ」
「本気かね!」
「だって逆風はまだ続いてるんだろ?」
「いや、すまない。それがどうやら着いてしまったようだ」
惜しい、友の救助に向かって二重遭難とか、面白すぎると思ったのに……!
本気で悔しがっている私を見て、JPが慰めの言葉をかける。
大変ありがたく面白いが、それはまたの機会に」
いやその慰め方はどうなんだ。
我が友JPは私のことをよく理解している。



アーニャが来たので、改めて説明を受けた。
今回の目的はイスパニアの通商破壊作戦。
イスパニアと敵対しながらも正面からの全面戦争を避けたいイングランドは今回、イスパニアの同盟港であるジェノヴァに目を付けた。
ジェノヴァの商船隊を攻撃することでイスパニアの通商を妨害することができる。
しかもイスパニア船を直接攻撃するわけではないので、表向き国際問題にはならない。
いかにもイングランドらしい、海事法ギリギリの海賊行為。
しかもアーニャ以外の船長の顔ぶれはフランス人2名にポルトガル人1名。イングランド人だけで艦隊を組むよりも角が立たないという隙のなさ。
やるなぁアーニャ。いまや立派な英国海軍の軍人だ。

それでも、私にとってジェノヴァというと、何かと思い入れのある土地。
参加をためらっていると、べーやんとアーニャから素早く助け舟が出た。

「レシピが出たら報酬払いますよ〜」
「英国海軍より報酬として、ギャレット社製の大砲をお譲りします」


この反応の素早さには、内心で脱帽した。
断っておくが、私は決して報酬を求めて渋っていたわけではない。
しかし報酬が出ることで、仲間意識に包まれて曖昧になっていた部分を「これは仕事」と割り切って考えることができるようになるわけだ。
これを汲み取った(のであろう)べーやんとアーニャの素早い対応に、私は尊敬の念さえ覚えた。
いい仲間に恵まれたな、と心から思う。




アーニャの友人、鷲峰雪緒

アーニャの友人、鷲峰雪緒も艦隊に加えて通商破壊作戦が開始された。

「目標は普段、マラガ近海からマルセイユ近海にかけて遊弋している」
アーニャ提督から目標艦隊の情報が入る。
「船長、あれがそうじゃないですか?」
見張りの船員が何かを発見したようだ。
望遠鏡を覗くと、すでに何本もの水柱が見えた。すでに他の私掠船から攻撃を受けているようだ。
私掠船同士で争っても一銭の得にもならない、ここはあの船に任せて他の船団を狙うとしよう。
ジェノヴァ側もある程度襲われることは前提で、複数の艦隊を出しているに違いない。

「目標捕捉、戦闘用意!!」
旗艦から戦闘用意の旗信号が揚がる。
「総員、戦闘配置につけ!」
「アイアイサー!」



しかし、現実は厳しかった。
カルバリン砲24門による砲撃では船にほとんどダメージを与えられず、それならばと大混乱中の相手に接舷しても、あっさり撤退されてしまう有様。
やはり私には場違いだったようだ。

私掠船団で活躍中
雄叫びと共に突撃するラモン。
数秒後、大混乱中の敵船にあっさりいなされました



あまりにも活躍できなかったため、「もう帰る!」と駄々をこねる私。
「あと一回だけだから」と宥められて渋々残る。
このとき、おそらく私以外の全員が「今回でレシピ出てくれ頼む!」と念じたに違いない。
その祈りが天に通じたのか、本当にレシピをゲット。わずか三回目でという、強運ぶりを発揮した。
つまり私のおかげ……嬉しくねーよ!

役には立てなかったので、報酬は謹んで辞退した。
ちなみにべーやんが欲しかったレシピとは……。
道化師

道化師の服でした。
べーやんはがっかりした模様。
ジェスタータイツという名前を聞いた時点で私は見当がついていたのだが、伝えたほうが良かったのだろうか……。
肩を落とす彼女を見ると、心が痛む。

ちなみにタイツのカラーバリエーションはわずか2色。
この赤黒以外には牛を思わせる白黒しかありません。
少なすぎだろ!
せめて帽子と同じ10パターンに増やせよ!
posted by すぽきゅん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラモンの航海日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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