2011年11月26日

その124:悪(ワル)の世界

ボルドーの港街で、私はスープ作りの名人を名乗る怪しげな人物を発見した。
その男は不敵な笑みを浮かべ、こう言い放ったのだ。

スープ名人の主張

「私は世界中のあらゆるスープを口にしてきたが、コンソメスープに勝るものはないと考えている…」
ほう。それは炎の料理人、ラモン・ロドリゲスへの依頼と受け取った!





記事には書かなかったが、実は23日の冒険で、私は初めて他人に料理を振舞った。
その経験があれば、究極のコンソメスープを作るなど朝飯前よ。
ファロ産の鶏肉とカサブランカ産のタマネギを、オポルト産の塩を入れた水を沸かした大きな鍋でじっくりと煮込み、スープ名人の目の前でコンソメスープをとりあえず20食ほど作ってみせた。

さぁどうだ、飲んでみろ。
スープ名人の主張

「私は世界中のあらゆるスープを口にしてきたが、コンソメスープに勝るものはないと考えている…」
いや、それはわかったから。

どうやっても飲ませることはできなかった。

落ち着いて考えてみよう。
てっきりあの発言は「スープを持ってこい」と言外に要求しているものと思ったのだが、むしろコンソメスープの良さを世に広めようと主張しているのかもしれない。
それもそうだな、仮にも名人を名乗るならスープは自分で作るだろうし。
私は納得した。これにて一件落着。

かくして私の手元には大量のコンソメスープが残された……どうするんだ、これ。



あるアイディアを胸にリスボンへ戻って来た私。
「親父さん、今日も厨房借りるぜ」
「船長ー、こいつはどこに運び込めばいいんで?」
私の後から水夫や積荷運搬人が大きな樽を抱えて次々と入ってきた。
「おう、こっちじゃない、裏手から厨房に運び込め」
「今日はまた大量に食材を持ち込んだな」
酒場のマスターは呆れ顔だ。
「料理人になるならうちで働かないか、料理が足りなくて困ってるんだ」
販売員の売り物を見てみると、たしかにアーモンドビスケットや豆とベーコンのスープが売り切れている。
はて、どちらも私に作れる程度の料理で、特筆するような食事効果もない。
なんで売り切れるほどの人気があるのだろう?

船員たちが厨房に運び込んだ食材を思い出して、私はふと思いついた。
その二種類を作るための材料が揃っているではないか。
私はコンソメスープ、マフィン、アーモンドビスケット、豆とベーコンのスープの4種類を売り出した。
売り切れた販売員の横でこれ見よがしに高値で売りつける……フハハ、なんて狡猾で冷酷な悪人なんだ私は!


こうして初めてのバザー出店に挑んだわけだが、販売開始から1分も経たないうちに一人の男がやってきた。
450Dという、販売員価格の2倍の高値をつけたというのに、男は迷わずアーモンドビスケットを買い占めた。
「ありがとう、初めてのお客さん」
クックック、吹っかけられたとわかっていても欲しければ買うしかあるまい。
巨悪を成し遂げてしまったぜ。

「ちょうど材料足りました」
その客、ホワイトルシアンは言った。
「主計長用料理の材料なんですよ、これ」
彼によれば、出来上がった料理をさらに材料にして、酒場娘が副官用の料理を作ってくれるらしい。
世間の副官って、結構いいもの食べてるんだなぁ……。
私はゴンサロ(仮)の境遇を思って涙した。
「マフィンやコンソメスープはリスボンで買えないので、よく売れると思いますよ」
「人が多い夜なら、今の倍の値段でも売れるはず、1,000Dとか」
(※このときは朝6時ごろだった)
ひぃぃぃぃ、そんな値段で売ったら地獄に落ちてしまう!!

悪の料理人
悪(ワル)の世界にはさらに上がいた。
需要があると見込んでかなりの高値をつけたつもりだったのに。


遠くへ買いに行く手間を考えれば、決して無茶な値段ではないらしい。
「私ももう少ししたら、調理R15のマイスターになれるんだけどね」
っておい、アンタ料理人だったのか!
マイスター間近の高レベル料理人が横着するなよ!
「バレたかw」
アレか、下ごしらえや簡単な料理をアシスタントにやらせる有名シェフのようなものか。

なるほど、これなら初心者料理人が作る料理にも利用価値が生まれる。
NPCよりPCを相手にしたほうが楽しいに決まっているわけだから、これはなかなかよいアイディアだと思う。




ランク7になれば副官料理が作れるようになるので稼げるようになる、と言い残してホワイトルシアンが去っていったすぐ後には、別の客が豆とベーコンのスープを20人前買っていった。
このわずかな時間で28,800Dの収入ということになる。

さて原価を計算してみると……。
アーモンドビスケット:88D
 リスボン産アーモンド(116D)+ファロ産鶏卵(23D) +オポルト産小麦粉(20D)=159D(平均2食分)
赤豆とベーコンのスープ:204D
 セウタ産赤豆(61D)+ボルドー産ベーコン(347D)=408D(平均2食分)

※一括購入の割引後の価格。例:ファロ産鶏卵は26D→23Dなど。
小麦粉はオポルト産の小麦39Dを製粉したもの。平均2袋なので(何を混ぜたら倍に増えるんだよ)価格は半額の20D相当。

(450−88)×44+(450−204)×20=25,768D
うむ、実にイイ!
posted by すぽきゅん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラモンの航海日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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