2012年05月24日

その132:バルトロメウ・ディアスの憂鬱

「よく来てくれた。君はジル・エアネスという航海者を知っているかね?」

――あんたを名指しで仕事を頼みたいって人がいる――そういう話を聞かされて私が向かったのは、誰もが知る英雄的な航海者、バルトロメウ・ディアス提督の屋敷だった。

ディアス提督の質問に、私は言葉を詰まらせた。
むむ、これはまずいぞ。もしかしてこれは学校で教わる内容なのか?
昨今の学校出の航海者たちとは違い、私はこの手の知識に疎い。

「残念ながら存じ上げません」
私の返答にかすかな落胆の色を浮かべたディアス提督は、ため息を一つ吐いた。
「君だけではない。私は若い航海者たちの間で、ジル・エアネスの存在が忘れられつつあることを危惧している。彼なくしては私の成功も、今日のポルトガル王国の繁栄もなかったのだ。彼の名を後世に伝えるため、君にその業績を調べてきてきてもらいたい」
ディアス提督の言葉は次第に熱を帯びていった。

この英雄をしてここまで言わしめるジル・エアネスとは、いったいどんな人物なのだろうか。





「彼がどれほどの偉業を成し遂げたか、それはラスパルマスへ行けばわかるはずだ」
はたしてディアス提督の言葉通り、ラスパルマスでジル・エアネスについて調べるのは簡単なことだった。

「ジル・エアネスだって? もちろん知ってるよ。彼ほど偉大な人はいないね」
「このあたりはリスボンと比べてずっと暑いだろ? ここより南にはさらに暑く、煮えたぎった火の海があると信じられていたんだ」
「エアネスは恐れる水夫たちを率いて、ついに『不帰(かえらず)の岬』を越え、そして戻ってきた」
「コロンブスの卵と一緒さ。今なら誰でもできる。けれどあの当時、それをやってのけたエアネスは本当に勇敢な男だよ」
「彼がいなければアフリカ航路の開拓はずっと先の話になっていただろうね」

エアネスは偉大な男
エアネスの偉大さについて語る船乗り


ラスパルマスでは、人々は口々にエアネスを賞賛していた。
リスボンではほとんど知られていない彼の名前が、ここでは実に多くの人に知られているのだ。

彼の業績を記録したところで今回の依頼は完了。




その後はソフィヤとその友人マレーネさんの三人で、ペルナンブコ沖に沈んだ船を引き上げ、船内に残されていた財宝を手に入れた。

私が手を下すまでもない


私が手を下すほどの相手ではないので、二人が戦っている間のんびりと座って観戦。
すみません、大嘘です。
私が率先して攻撃を仕掛け、真っ先に転がされました。
いつも通りと言えばいいか。





私は大航海時代Onlineのクエストのテキストを、あまり高く評価していません。
無理のある誘導や尻切れトンボなオチが目立つと思うからです。
しかし今回のクエストは、実に素晴らしい出来だと思います。
依頼人ディアス提督に言わせた内容も、クエストにリアリティというか深みを持たせる上で一役買って上手い演出だと感じました。
少なくとも、私が今まで経験したクエストの中では、一番気に入っています。
興味がある方はリスボン海事ギルド『不帰の岬』をぜひどうぞ!
posted by すぽきゅん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラモンの航海日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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