2012年05月26日

その134:戦艦羅門

リグリア・ティレニア海海戦にて王国海軍惨敗す!

衝撃的なニュースが駆け巡っていた頃、私は……。

あれは武装捕鯨船!……に扮した海賊船だ!


ブルターニュ半島で操業中の武装捕鯨船を襲ってました。

「船長、前方に捕鯨船が見えます!」
見張りの船員から報告が入る。
「いや、捕鯨船ではない。あれは海賊船だ
「えっ、えええっ!?」
「捕鯨船に偽装して他の船を狙っているに違いない。武装しているのがその証拠だ」
「……本気ですか、船長」


しかも撃沈した武装捕鯨船の残骸と一緒に、こんな物が流れてきた。

いい物持ってるな


ぐはは、いい物持ってるじゃねえか。
こいつは貰っといてやるよ!

……なんでこんなことになってしまったのだろう。





リスボンは朝から蜂の巣をつついたような大騒ぎだった。
かねてより緊張関係にあったポルトガル・イスパニア両国のピサを巡る争いが、昨日ついに軍事衝突に至ったらしい。
この機会に一儲けしようと企む職人や商人、一旗揚げようという軍人や傭兵で溢れかえるリスボンは、もはや兵器庫と化していた。

「あんたは参加しないのかい?」
ラム酒を注ぎながら静かに尋ねた酒場のマスターに、私は苦笑した。
「……船がないんだよ」
名匠ラピッドファイア砲を64門もただで手に入れたのは幸運だったが、それを活かせる軍艦を私は持っていなかった。
現在軍艦として使っているキャラックが唯一大砲を2セット32門以上積める船なのだが、長く使っているために船体のゆがみがひどく、耐久度はすでに148まで減っている。
これではいくら攻撃力があっても、撃沈されるのが怖くて沿岸の海賊相手にしか使えない。
これを機に新造しようか。




ナンパではありません


リスボンで船大工に勧められたピンネースを求めてやってきたのはアムステルダム。
「カチュアさん、お時間があったら船を造っていただけませんか?」
「いいですよ、船の種類と仕様は?」
「普通のピンネースを、戦闘仕様で!」
「大砲はどのくらい?」
64門全部搭載でフルファイアというのは漢のロマンだが、さすがに無理があるだろうから私は控えめに希望を述べた。
「大砲を48門搭載できる軍艦がほしいです」

すると船大工のカチュアは少し考えてから、説明を始めた。
「ピンネースは運行に最低でも28人必要なんです。大砲を16×3で48門積むと、一斉砲撃には水夫が28+48で76人必要になるのですが――」
ほうほう、かなりの人数が必要になるようだ。
「――ピンネースは最大69人までしか水夫を乗せられません」
NOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!

「小型ガレオンならどうなります?」
造船所の親方から借りた新造船カタログ2012年度版を見ながら、私は尋ねた。
運行人数が少ない小型ガレオンなら、その分大砲がたくさん積めるはず。
積める大砲の数も少ないなんてオチだったりして。
まさかねー、はっはっは。
「小型ガレオンだと最大27門ですね」

注)狙ってません、本当に知らなかったんです。(容疑者R談)


カチュアによると、積載量の変更は標準(造船所で売られている状態)から50%〜150%の間だという。
つまり標準が18門の小型ガレオンは27門までしか増やせないということになる。
結局、ピンネースの砲数を32門に妥協することで、必要な水夫も60人と現実的なところに落ち着いた。

それでも今までの私の基準からすればかなりの大人数になる。
水夫が増える分、水と食料の消費量が増える一方で、積荷の置き場は減るのだから軍艦も楽ではない。



完成まで親睦を深めよう

船の完成まで雑談で親睦を深める。

完成したオーク材ピンネースは150万ドゥカートで契約が成立。
120万の言い値に30万上乗せしたら、ロットNo.1というのを7枚ほど貰ってしまった。
「この船大切に扱います」
「そう言わず ガンガン戦闘してこき使ってください」

船に名前をつけようとしたら、ネームプレートには大きく羅門と書かれていた。

戦艦羅門か、いい響きじゃないか!




戦艦羅門の処女航海は、スカンジナビア半島のベルゲン目指して行われた。
先日調理スキルがランク4になったばかりで、ニシンの燻製を作るための木材が欲しかったのだ。
ところが真北に進むも酷い逆風でなかなか進めない。
やっと着いたとき、船はニシンで一杯だった。

「親父さん、木材と塩を売ってくれ」
「●×$□!)#!?」
しまった。ノルド語なんてしばらく使っていないものだから、すっかり忘れてしまっていた。
アムステルダムで翻訳メモを買っておけばよかった……。

交易所の前でオロオロしていると、総帥と名乗る女の子が通りかかった。
こういう状況に慣れているのか、事情を話す前に「通訳するぜ」と言われてしまった。
酒場で作ったニシンの燻製をお礼に渡すと、鮭を10樽いただいてしまった。
「いざって時に身体言語とっとくといいぜ」
七ヶ国語話せるので、ついつい「身体言語なんて邪道だ!」と思ってしまうのだが、実際それで困っているのだから世話がない。
「ですね、以後気をつけます……」
私は力なく答えた。


ベルゲンを出ると、ブリテン島の北によくいる賞金首を目指して処女航海の続き。
ところがこの日に限ってブリテン島の北どころかアイルランド島の西方から南下してブルターニュ半島に至るまで、ただ一隻の船とも遭遇しなかったのだ。
おまけに四角帆専用のピンネースの前は常に逆風。

このような逆境続きの中で見つけた最初の船が、冒頭ご紹介した武装捕鯨船だったのだ。
新造艦に新式の大砲を積んで試射したい気持ちを、いったいどうやって抑えられようか。(反語)
posted by すぽきゅん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ラモンの航海日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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